診療説明
1. 全顔フォトフェイシャルについて
15分〜20分の短時間で照射が可能で、麻酔も不要です。肌へのダメージも少なくダウンタイムがないことも特徴です(すぐに洗顔やメイクが可能)。
照射する光の波長を各種のフィルターを用いて選択することで、多彩なモードを得ることができます。
全顔フォトフェイシャルには、シミ除去モード、コラーゲン生成モード、毛細血管縮小モード、肝斑治療モードなどの多くのモードがありますが、当クリニックでは顔全体を2種類のモードで2重に照射することにしています(これを2パスと呼びます)。ただし、肝斑部位は肝斑治療モードだけしか照射しないことが多いです。
1パスしか行っていない施設もありますが、2パスのように皮膚の異なる深度へ光(IPL)を届けることができないため効果はかなり低くなります。また、全顔を3パスで照射すると照射過多となることがあり、思わぬ合併症が出現する可能性がでてきますので、2パスが最も効果的です。ただし当クリニックでは強いシミの部分にだけ、あえて3パス目を照射することがあります。
ステラM22では照射する光(IPL)のエネルギー密度(フルエンス)や照射パルスの反復回数、幅、ディレイ、サブパルスなどのパラメーターを細かく設定することができ、さらに照射スポットサイズなども変更できます。これらを肌の状態に合わせて総合的に判断して調整いたします。
フォトフェイシャルで副作用が生じることは比較的稀ですが、生じうるものとしては、
- ・色素沈着や色素脱失
- ・過敏な皮膚反応
- ・紅斑(通常は短時間で消退します)
- ・腫れ
- ・痒み
- ・紫斑
- ・水疱形成(通常はきれいに治癒します)
- ・熱傷
濃いシミや根の深い頑固なシミに対しては、通常のフォトフェイシャルでは充分な効果が得られないことがあります。こういった場合や、活動性のニキビないし高度な毛細血管拡張があるような場合は特殊フィルターを用いて照射を行うと効果的です。ここで用いるフィルターは特殊なものでかなり高額ですので、追加料金として1ショットあたり1,100円(税込)をいただいております。
また、通常の2パスで反応しないような濃いシミの部分に限って、やや特殊なフィルターであえて3パス目を照射することもあります。この場合も1ショットあたり1,100円(税込)をいただいております。
強い病変に対して強い治療を行うわけですから、上述のような副作用が生じる可能性が少し増えますが、risk & benefitと捉えてご了解いただきますようお願いいたします。
2. 手背(手の甲)と腕のシミ取りについて
手の甲は皮膚が薄い場合があるため1パスだけに留めることが多いのですが、顔と同様に1パスで反応しないような濃いシミの部分に限って、あえて2パス目を照射することもあります。
頑固な根の深いシミに対して特殊なフィルターを使用する場合や、あえて追加照射を行う場合には1ショットあたり1,100円(税込)をいただきますのでよろしくお願いいたします。こういった場合はやはり副作用が生じる可能性が少し増えますが、risk & benefitとしてご了解いただきますようお願いいたします。
3. フォトフェイシャルによるシミ取りとレーザーシミ取りとの違い
レーザーと比較したフォトフェイシャルの圧倒的なメリットは、1発の照射面積が大きい(35mm×15mm)ことです。そのため、短時間で容易に顔全体に照射することができます。これを当クリニックではモードを変えてもう一度全顔照射いたしますが、それでも15分〜20分で全て終了します。
この「顔全体に照射できる」ことがレーザーとの決定的な違いで、全顔に当てるからこそ顔全体の肌状態を均一に改善でき、全ての隠れジミにも対応できるのです。また付加効果として顔の脱毛効果もあります。
4. ショットだけの照射について
1箇所だけのスポット治療であればレーザー照射を受けられるほうが効率は良いですので、
単発のシミなどへの対応ではレーザーを選択されることをお勧めいたします。残念ながら現在のところ当クリニックではシミ取り用のレーザー照射は行っておりませんが、将来には導入も考えておりますので、その際には単発のシミに対するショットをお受けできるかもしれません。
一般医療点滴
肝臓疾患で肝機能が低下している方に投与すると肝機能の改善が見込めます。
また、肝機能が向上するとアルコール耐性が増えますので、飲酒機会の前に注射を受けておくと悪酔いすることがなくなり、楽しくお酒を楽しむことができます。二日酔い予防にもなります。接待など職務上でアルコール耐性が必要な場合にも有効ですので、重要なお仕事を成功させるためにもお勧めです。
薬剤の流通量が増えたため、今回大幅な価格改定を行いました。
肝機能保護剤2種類に加えて消化管の運動を改善する薬剤や胃酸を抑制したり消化を助ける薬剤をバランスよく配合しています。抗酸化機能を高めるためのビタミンCも配合しました。楽しくお酒を楽しむために、そして大事な仕事を成功させるために、ぜひ活用して下さい。
薬剤の流通量が増えたため、今回大幅な価格改定を行いました。
軽症用では肝機能を回復させる薬剤に加えて消化管の動きを正常化させる薬剤とビタミンCを配合し、少し多い目の輸液を用いてアルコール脱水を補正します。点滴が終わる頃には頭もハッキリしてくることでしょう。
重症用では各種薬剤を増量し、ビタミンCに加えてビタミンB群もバランス良く配合しました。さらに輸液量も2倍に増やして高度なアルコール脱水にもバッチリな点滴です。少量のカフェインも含んでいますので、点滴終了時には気分爽快になれるはずです。
薬剤の流通量が増えたため、今回大幅な価格改定を行いました。
その他にも下記の蕁麻疹用の薬剤を配合しておりますので、美白目的では投与できません。あくまで皮膚疾患がある場合のみの処方となります。
解毒のための肝機能保護剤、抗ヒスタミン剤、ビタミンB2、ビタミンHを配合しています。
薬剤の流通量が増えたため、今回大幅な価格改定を行いました。
薬剤の流通量が増えたため、今回大幅な価格改定を行いました。赤字点滴ですが大学の門前という立地に鑑みて価格を設定しました。
美容医療点滴
当クリニックではグルタチオンの量に応じて白玉点滴600、1200、2000、さらに高濃度ビタミンCを加えたビヨンセ点滴の4種類の美容点滴を用意しました。
白玉点滴600にはグルタチオン600mgに加えてビタミンC 2000mgを配合しました。
白玉点滴1200にはグルタチオン1200mgとビタミンC 4000mgを配合してあります。
白玉点滴2000にはグルタチオン2000mgとビタミンC 6000mgが配合されています。
ビヨンセ点滴は、ビヨンセが愛用して肌が白く美しくなったとして世界的に有名になった点滴です。ハリウッドスターや韓流スター、あるいは日本でも多くの芸能人が受けています。当クリニックではビヨンセが愛用した点滴内容を忠実に再現しました。グルタチオン1200mgにビタミンB群をバランス良く配合し、高濃度ビタミンCを12.5g加えてあります。
高濃度ビタミンC製剤が高価であるため、点滴自体の価格もそれなりに高価とならざるを得ませんが、グルタチオンと高濃度ビタミンCの相乗効果は..........もう期待が止まりませんね!
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① 白玉点滴を受ける頻度は?最初の1〜2ヵ月間は週に1〜2回の頻度で少し詰めて点滴を受けると反応性がよく効果も高いとされています。効果が得られた後、完全に中止してしまうと徐々に代謝されて効果がなくなっていきますので、維持量の点滴を受けることをお勧めします。個人差はありますが、おおむね1ヵ月に1〜2回の白玉点滴で効果を維持できるケースが多いようです。
なお、科学的な裏付けとしてはグルタチオンの添付文書に「投与後7日後までに尿中へ24%が排泄された」と記載されています。すなわち、簡易計算では体内のグルタチオンは1週間で76%に減少し、2週間で58%程度、3週間で44%程度、4週間で33%程度まで減ってしまう、と思われます。したがって、やはり2〜3週に1回程度を維持量とすることが望ましいでしょう。 -
② 白玉点滴メニューの使い分けについて白玉点滴の効果はグルタチオンの量に応じて高くなります。白玉点滴は600、1200、2000と設定してありますが、一般的なお勧めは1200です。グルタチオンにはほぼ副作用がありませんが、まれに相性が悪い場合もあるようです。したがって、最初は600を1〜2回点滴してみて、異常がなければ1200に上げることをお勧めします。また、体格が小柄な方やグルタチオンへの反応性が良い方の場合は600でも充分な効果が期待できることもあります。
1200よりもっと確実な美白効果を望まれる場合は、2000を試してみてください。ビタミンCの量も日本製のビタミンCを用いた場合の最大使用量である6000mgまで配合しておりますので、効果は期待maxです!
さらにビヨンセ点滴は高価な高濃度ビタミンCが12.5gも含まれています。その割には価格を極力抑えた設定としてありますので、自分へのご褒美としていかがでしょうか? -
③ 日焼けイベントの前? それとも後?旅行や屋外イベントなどの日焼け対策として白玉点滴を受けることもありますよね。その際に、前日などイベントの前に受けるべきか、後でも良いのか、について説明します。
静脈内投与されたグルタチオンの血中濃度の半減期は11分と非常に短いのですが、身体から消えてなくなるわけではなく、血中から速やかに肝臓や皮膚などの各種臓器に分布してしまうために血中濃度が早期に減少することがわかっています。そして、肝内グルタチオンの代謝については、代謝回転が異なる2つのプールがあり、グルタチオン本来の働きを行うためのプールの半減期は28.5時間とされています。また、①でも述べたように、添付文書には投与後7日後までに尿中へ24%が排泄されたとする実験結果も記載されています。これらから総合的に判断すると、イベントの前日、あるいは前々日ぐらいに白玉点滴を受けてもイベント当日にはそこそこのグルタチオンが皮膚組織を含めた体内に蓄えられているため大丈夫と言えます。強い紫外線曝露を受けるイベントであるならば、ベストな投与方法はイベント前および後の両方で白玉点滴を受けることですが、イベント前だけでも大きなデメリットはありません。イベント後は時間的余裕も少ないでしょうし、疲れもあるでしょう。ぜひ前もって白玉点滴を受けて、イベントを楽しんでください。
なお、イベント当日にも紫外線対策を追加できるよう、当クリニックでは「紫外線対策 シミ予防内服セット」を作製してあります。このセットをイベント当日に服用することで、シミ対策はさらに完璧なものになります! -
④ 注射と点滴の違いは?注射と点滴は共に血管に針を刺入してそこから薬剤を投与するわけで、その意味で違いはありません。ただ、注射の場合は針には注射器がつながっていて、ピストンを押すことで注射器内の薬液が血管内に入っていきます。点滴では上方に点滴バッグをぶら下げて、重力によってゆっくりと薬液が血管内に入ります。したがって、点滴のほうが一定の速度で時間をかけて入れることができるのです。ゆっくりと投与することで薬液の刺激による投与血管の痛みも軽くすることができます。注射では何10分もかけるわけにはいきませんので、通常は短時間で注入します。そのため、まんがいちアレルギーを含めた副作用的な反応が出現したときに、すでに全量が投与されてしまっているようなこともあります。点滴の場合は一定速度で投与でき、かつある程度の時間をかけることができますので副作用がでた場合にその時点で投与中止にすることができます。
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⑤ その他現在のところ美容点滴に関する既成のメニューは上記の通りですが、いろいろと個性的な点滴メニューのご希望を打診されることが多いです。当クリニックでは皆様のご要望に可能な限り応じることにしています。すなわち、オーダーメイド点滴のご相談には積極的に対応いたします。
ただし、薬剤の相互作用で問題が生じたり、効果が減弱するような薬剤の組み合わせもありますし、他の疾患に対して服用されている薬剤に悪影響がでるような場合もあります。お薬の配合によってはpH異常が生じたり、浸透圧が過度となって血管痛が生じたり、あるいは浸透圧が低すぎて溶血という危険な現象が発生したりすることもあります。また、あまりに極端な過量投与はお断りいたします。
投薬内容につきましては必ず医学的な検証を行い安全性を担保したうえで実施しますので、ご希望に沿えない場合もあることをあらかじめご了承ください。
やはり、自由診療でなければ行えない医療があるのです。
そして、当院は自由診療に特化した医療クリニックです。
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① プラセンタ注射とはヒト胎盤(プラセンタ)から抽出したエキスを原料とする医療用医薬品(特定生物由来製品)です。特定生物由来製品には同種血輸血用血液製剤や血液凝固因子、ヒト血清アルブミンやヒト免疫グロブリンなどがあり、いずれもさまざまな臨床診療において必要不可欠な薬剤です。
プラセンタの薬効は紀元前から世界中で注目され、滋養強壮・若返りの薬として珍重されてきました。
胎盤は胎児を育てるための臓器です。妊娠時に子宮内に形成され、出産とともに母体外へ排出され役目を終えます。しかしこの時点でもビタミンやミネラル、アミノ酸などさまざまな栄養素や細胞増殖因子などを多く含んでいます。出産を終えた動物の母親が本能的にプラセンタを食べる行動はよく観察されており、食べることによって体力や体調を改善させていると考えられています。
小さな受精卵から胎児を育てていくために、プラセンタには全ての細胞を増殖させる因子と栄養素が含まれています。そのため、加齢やストレスによってくたびれてしまった身体中の細胞を活性化させる能力を持っているのです。ホルモンのバランスを調節し、免疫さえも上げることができます。
最近これといった理由がないのになんとなくだるいなどの症状を感じたら、あなたの身体は黄色信号を発しているのかもしれません。ぜひプラセンタ注射で健康を取り戻して下さい。 -
② プラセンタ製剤について厚労省からは「メルスモン」と「ラエンネック」の2つの注射用製剤が医薬品として認可されています。当クリニックではこれら2つの安心・安全な国産製剤のみを使用しており、海外製のものは取り扱っておりません。
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②-1 メルスモン適応病名は「更年期障害、乳汁分泌不全」と添付文書に記載されています。1959年に厚生省の認可を受けて薬価収載されました。
加水分解法で製造されていますが、これはプラセンタの細胞膜を強酸で分解してエキスを抽出する方法です。強酸を使用するため有効成分もある程度は分解(低分子化)されており、効果がすぐに出やすいと考えられます。酸によるpHの低下はpH調整剤を用いて中性近く(pH6.8〜7.0)に補正されているため、注射時の刺激は少ないです。また、ベンジルアルコールという成分が2ml中に0.03ml含まれていますが、このベンジルアルコールには注射時の痛みを和らげる補助薬としての効果があるため、注射時の痛みはさらに少なくなっています。
有効成分は1アンプルあたり胎盤絨毛分解物の水溶性物質として100mgです。 -
②-2 ラエンネック適応病名は「慢性肝疾患における肝機能の改善」と添付文書に記載されています。1974年に厚生省の認可を受けて薬価収載されました。
分子分画法で製造されています。これはフィルターを使って成分を抽出する方法で、有効成分を分解せずに高分子のまま取り出すことができます。この高分子を含む有効成分が線維芽細胞を刺激してコラーゲンの産生を促進するため、美容領域の効果はメルスモンよりやや高いと期待できます。
有効成分として1アンプル中に胎盤酵素分解物の水溶性物質を112mg含有しており、ヒト胎盤由来成分の含有量はメルスモンよりやや多いようですが、製造方法が異なるため単純には比較できないかもしれません。
pHは5.5〜6.5と低いため注射時の痛みが少し強いですが、ピリピリした痛み程度で大きな問題はありません。添加物としてpH調整剤が含まれており、製造工程中にペプシン(ブタ胃粘膜)および乳糖(ウシ乳)が使用されています。
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③ プラセンタ注射の効能
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③-1 効能は下記のように多岐に渡ります
- 更年期障害(イライラなど)の解消
- 自律神経調整作用(自律神経のバランスを整える)
- 免疫賦活作用(免疫力を強化して抵抗力を高める)
- 活性酸素除去作用(細胞を壊す活性酸素を除去して老化を防ぐ)
- 強肝・解毒作用(肝臓の働きを強化する)
- 乳汁分泌促進作用
- 抗アレルギー作用
- 抗炎症作用(炎症を抑え、痛みを和らげる)
- 疲労回復作用
- 美肌促進作用(シミ、シワ、ニキビなどを改善し美白を促す)
- 育毛作用(男性の更年期障害や薄毛を改善する)
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③-2 診療科別の効能診療科別の効能を拾い集めて列挙してみますと、
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内科:肝機能の改善(肝炎・肝硬変)、慢性胃炎、消化管潰瘍、胃弱、食欲不振、偏頭痛、糖尿病、高血圧、低血圧、気管支喘息、慢性気管支炎、貧血、不整脈、慢性疲労、習慣性便秘、アレルギー
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婦人科:更年期障害、生理不順、生理痛、冷え性、子宮筋腫、乳汁分泌不全、高プロラクチン血症
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皮膚科:アトピー性皮膚炎、じんましん、日光過敏症、湿疹、ケロイド、シミ、そばかす、しわ、たるみ、くすみ、ニキビ、肝斑、白斑、薄毛、乾燥肌、コラーゲン生成促進、皮膚ターンオーバーの正常化、帯状疱疹後遺症
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耳鼻科:アレルギー性鼻炎、メニエール病、花粉症
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整形外科:関節リウマチ、関節炎、神経痛、腰痛、五十肩、肩こり症、線維筋痛症、骨粗鬆症
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歯科:歯槽膿漏、歯周病
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精神科・心療内科:うつ病、自律神経失調症、不眠症、自閉症、不安神経症、アルツハイマー型認知症
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その他:前立腺肥大、三叉神経痛、パーキンソン症候群、眼精疲労、遠視、近視、緑内障、精力増進、滋養強壮、男性ホルモンバランスの改善、女性ホルモンバランスの改善、虚弱体質、病中および病後の体力回復、風邪予防
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③-3 男性に対するプラセンタの投与プラセンタ注射は、美容やアンチエイジングの目的で投与している女性が多いことから、女性専用の薬という印象が強いかもしれませんが、男性に対しても効果的です。母胎のなかでプラセンタが女児だけではなく男児も同じように育むことを考えると、これは当然であると言えるでしょう。男性がプラセンタ療法を受けても女性と同様に様々な効果の恩恵を受けることができるのです。
更年期障害は女性だけではなく、男性にも生じることがわかっています。疲れやすい、以前ほど元気が出ない、寝付きが悪い、眠りが浅いなどの症状でお悩みの男性はぜひプラセンタ注射を試してみてください。また、育毛に関しても良い効果が期待できます。毛髪量は男性ホルモンと女性ホルモンのバランスによって影響を受け、男性ホルモンが相対的に多いと毛髪量が少なくなります。プラセンタには過剰な男性ホルモンを抑制してバランスを調整する効果があり、結果的に育毛が促進されるのです。
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④ プラセンタ注射の副作用メルスモンは1950年代から、そしてラエンネックは1970年代から販売されており、ともにかなり古くから使用されている薬剤です。副作用がある薬剤や効果が少ない薬剤は自然に淘汰されていきますので、現在に至るまで連綿として使われているということは、大きな副作用がなく確かな効果を持つことを証明していると言えるでしょう。
メルスモンとラエンネックはヒト組織由来の蛋白・アミノ酸等を含有する製剤であるためショックなどの症状を起こす可能性はゼロではありませんが、実際には現在に至るまでの長い年月のなかで一例も認められておらず、正しい用法(皮下注)で使用された場合は発生しないと考えられています。これまでに報告された副作用は注射部位の疼痛や過敏症(掻痒感など)などの通常の注射薬でも出現するものだけです。
製造にあたっては原材料提供者にウイルスや細菌の感染症がないことを血清学的検査で確認し、B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルス、エイズの原因ウイルスなどに関する核酸増幅検査で陰性が確認されたものだけを原材料とします。しかし、未知のウイルスや核酸増幅検査で検出限界以下のウイルス量が混入している可能性までは否定できません。また、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病なども理論上は完全に除外することは困難です。ただし、このようなプリオン病に関しても現在までに国内外で報告された症例はゼロです。 -
⑤ プラセンタ注射の投与法についてメルスモンは添付文書に「1日1回2mlを毎日又は隔日に皮下注射する。」と記載されており、ラエンネックでは「1日1回2mlを皮下又は筋肉内に注射する。症状により1日2〜3回注射することができる。」となっています。
プラセンタ製剤を静脈内注射や点滴で投与しているクリニックは多いようですが、両薬剤ともに静脈内注射や点滴で使用してよいとは書かれていません。
皮下注射、筋肉内注射、静脈内注射、点滴注射の違いを表にまとめました。皮下注射筋肉内注射静脈内注射点滴注射投与に必要な時間数秒〜1分数秒〜1分数秒〜数分30分〜1時間効果発現のタイミングゆっくりややゆっくり非常に早い早い効果の持続時間とても長い長い短い短い使用目的長期にわたる効果の持続が必要な場合ある程度の即効性とある程度の持続性を求める場合救命時など即効性が重要な場合薬剤が高濃度であったり、大量の投与が必要な場合
皮下注射で多くの薬液量を注入するとやや痛いのですが、少々痛くても良い場合は3アンプル程度までは可能です。
筋肉内注射は皮下注射に近い投与方法ですが、筋肉内には血管が豊富に分布しているため薬剤の吸収速度は皮下注射の約2倍速いとされています。そのため、代謝されていくのも皮下注射よりは早いと考えられます。しかし、pHが低かったり、刺激性があるような薬剤でも投与しやすく、また投与量は6ml程度まで問題ありません(=プラセンタ製剤3アンプル)。
静脈内注射や点滴で投与すると即効性があります。薬剤が血液を介して速やかに全身循環に回り、必要な部位に供給されるからです。手術時に血圧が下がった、などの場合はとにかく即効性が大切ですので、薬剤はかならず点滴ルートから静脈内に投与します。しかし、肝臓や腎臓などで代謝を受けるのも早くなるため、効果の持続性は最も短くなります。また、薬剤が一挙に全身循環に回るため、まんがいちアレルギー症状などの副作用が出現した場合は、強く発現する傾向があります。
なお、点滴注射は静脈内注射と投与法としてはほぼ同じですが、時間をかけて注入することになります。高濃度ビタミンC点滴など薬剤が高濃度である場合は大量の輸液に混和して濃度を下げて注入する必要があるため点滴注射で行う必要があります。
プラセンタ注射に関して、静脈注射のほうが即効性があるので良い、と書かれているサイトもあります。しかし、これは間違いです。プラセンタ注射に即効性は必要ありません。じっくり長く効いてたくさんコラーゲンを作ってくれるほうが美容効果も高くなるのです。そのため、プラセンタ製剤の本来の効果を発揮させるためには、静脈内注射や点滴ではなく皮下注のほうが良いのです。
また、投与の安全性にも留意が必要です。プラセンタ製剤を皮下注射で投与した場合、重大な副作用は1950年代以降一度も報告されていません。しかし、静脈注射に関しては2009年に美容目的でラエンネックを20歳代女性に投与した際にアナフィラキシーショックを起こした症例が報告されています。
そのため、日本胎盤臨床医学会ではプラセンタ製剤は添付文書に記載されているように本来の皮下注射ないし筋肉内注射で投与すべきであると強く推奨しています。当クリニックではこの勧告に従って、プラセンタ製剤は皮下注射ないし筋肉内注射で投与させていただいております。
プラセンタ注射と同時に他の点滴療法、たとえば白玉点滴などを受けていただくことには問題ありません。プラセンタ製剤は他の薬剤との合併禁忌はないからです。ただし、点滴のなかにプラセンタ製剤を混注して投与することはできません。プラセンタ製剤の皮下注と点滴療法と別々の穿刺が必要ですのでご了解ください。 -
⑥ メルスモンとラエンネックのどちらを選択するか製造方法が異なることから、メルスモンには低分子物質が多く含まれており、ラエンネックには低分子物質も高分子物質も含まれています。高分子物質は線維芽細胞の増殖スイッチを刺激してコラーゲンをたくさん作ってくれる働きがあります。
このため、更年期障害の症状や身体の不調をまずは改善したい方にはメルスモンがお勧めです。そして美容が主目的の方や肝機能の改善がご希望の方(よくお酒を飲む人)にはラエンネックのほうがよいと言えるでしょう。しかし、両薬剤の効果に決定的な差があるわけではありません。
また、注射の痛みに弱い方はメルスモンを選ぶという選択肢がありますが、ラエンネックでもさほど痛いわけではありません。
両薬剤には異なる添加物が含まれていますが、痒みなどのアレルギー症状は有効成分そのものではなく添加物によって生じる場合が多いのです。したがって、一方の薬剤で痒みや発疹が出現した場合はもう一方に変えてみるのもよいでしょう。
また、ごく稀にラエンネックで頭痛が生じることがありますし、メルスモンで眠気が生じることもありますので、そのような症状があれば薬剤を変更してみるとよいでしょう。⑦ 適切な投与頻度と投与量プラセンタ注射は重大な副作用が出にくい反面、たった1回で劇的に効くというものではありません。そもそも多岐に渡るプラセンタの効能の根底にあるのは、全ての機能をゆっくりと本来の正常な状態に戻していく働きです。お肌のターンオーバーには1ヵ月以上かかりますので、美容目的の場合は1ヵ月程度継続されると多くの方は効果を実感できます。
したがって、投与頻度としては最初の1ヵ月は週に2回程度をお勧めします。効果がしっかり発現すれば1〜2週に1回程度で維持できるようになります。
投与量は美容やアンチエイジングが目的の場合、週2回なら1回2本、週1回なら1回3本程度が良いとされています。しかし、1回1本でもそれなりの効果はあります。
基本的にプラセンタ注射は継続するほうが効果は持続しますが、必ずこうしなければならないという規定はありません。ご自身の治療目的やライフスタイルなどを踏まえて、適切な頻度で注射を受けてください。
また、ラエンネックは肝機能の改善効果が高いので、仕事上の接待などアルコール摂取が必要なイベント前に注射を受けると悪酔いなどしなくなります。
妊娠中の方については、動物レベルの実験では催奇形性を含めた重大な毒性はないとされています。しかし実際にヒトではどうなのかに関する知見はありませんので、積極的にはお勧めしておりません。
授乳中の場合、そもそもメルスモンは乳汁分泌不全に対する治療薬として開発された訳で、問題はありません。⑧ プラセンタ注射に関する留意点プラセンタ注射を受けると、その後は献血をすることができなくなります。なお、ご自身が輸血を受けることに全く問題は生じません。
クロイツフェルト・ヤコブ病の原因として知られているプリオンなどが原材料のプラセンタに含まれていた場合、プラセンタ注射を受けた方からの献血を通して他の患者さんへ感染が伝播する可能性がゼロではないことから、プラセンタ注射を受けたことのある方は献血ができないことになっています。
ただし、国産のプラセンタ製剤は日本国内で回収されたプラセンタを原材料としていますが日本ではプリオンを介した感染症例はこれまで確認されていません。また、世界的に見てもプラセンタからプリオンが見つかったという報告はないとされています。これらのことから実際上は問題が発生する可能性はほぼゼロではあるのですが、日本では過去に輸血後肝炎や薬害エイズの問題があったことも踏まえて社会的に慎重な立場を取らざるを得ないことが背景にあると思われます。
献血ができなくなることはプラセンタ注射をする際に前もって同意をいただく必要があります。
特殊医療点滴
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① マイヤーズカクテルの由来アメリカのボルティモア市の開業医であったジョン・マイヤーズ医師が喘息、慢性疲労、うつ病などの患者に対して1950年代から行っていた点滴が基となっています。マイヤーズ医師は1984年に亡くなられたのですが他の医師によって点滴内容は引き継がれ、2002年にAlternative Medical Reviewという医学雑誌にこの点滴に関する記事が書かれた際に、考案者の名前を取ってマイヤーズカクテルと名付けられました。
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② 成分組成マグネシウムやカルシウムなどのミネラルおよびビタミンB群(B1、B2、B3、B5、B6、B12)やビタミンCがバランスよく配合されています。マイヤーズカクテル点滴は、体内で不足しているミネラルと各種ビタミンを適切に補給する点滴です。元気になります! これらの成分はもともと人間の身体のなかに含まれているものですので、特別な副作用はありません。
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③ マイヤーズカクテルの適応症気管支喘息、線維筋痛症、慢性疲労症候群、偏頭痛、うつ状態・うつ病、アレルギー性鼻炎・花粉症、甲状腺機能亢進症、こむら返り、急性上気道炎、慢性副鼻腔炎、慢性蕁麻疹、生理不順、麻薬の禁断症状、ED、不感症などに対して効果があるとされています。
ただし、低カリウム血症やジギタリス製剤の投与中であると不整脈を誘発する可能性もあるため、心疾患がある場合は注意が必要です。
また、このほかにも耳鳴、自律神経障害、不定愁訴症候群、インフルエンザ、子宮頸がんワクチンの副作用にも有用であるとの報告があります。
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③-1 気管支喘息に関するエビデンス以下は2002年のAlternative Medical Review に掲載された論文の抜粋です。
- (1)マイヤーズカクテルを喘息患者に投与すると通常は数分以内に症状が改善する。
- (2)安定した後は1~2週に1回の点滴で維持療法を行う。
- (3)気管支喘息の患者にマグネシウムを投与することで喘息発作の改善、1秒率の増加、入院回数の減少(二重盲検法)が報告されている。
- (4)カルシウムを投与することで気管支喘息発作やアナフィラキシーショックの改善が報告されている。
- (5)その他、ビタミンC、B3、B5、B12も実験的な喘息発作に有効であると報告されている。
- (6)マグネシウム単独静注よりはマイヤーズ・カクテルの方が喘息発作の改善効果は高い。
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Gaby AR: Myers’ cocktail, Alternative Medical Review 2002;7(5):389-403
また、2004年のNutrition Journalには43例の気管支喘息患者を対象に短期・長期のビタミン・ミネラル点滴療法の有用性を述べた論文が発表されています。ShraderWA: Short and long term treatment of asthma with intravenous nutrients. Nutrition Journal 2004;3:6-13.
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③-2 線維筋痛症に関するエビデンス線維筋痛症は関節や筋肉、腱など全身の広い範囲に3ヵ月以上にわたって強い痛みが持続する疾病です。原因はまだ解明されておらず、採血など一般的な検査ではほとんど異常が認められません。潜在的な患者さんを含めると日本全国で200万人が罹患しているといわれています。80〜90%は女性で、30〜60歳代に多いとされています。慢性的な痛みからストレスが蓄積し、不眠、疲労、抑うつ状態を呈します。さらに口や眼の乾き、手指の腫れ、寝汗、腹痛、下痢、便秘、動悸、呼吸苦、嚥下障害、頭痛、めまい、浮遊感、耳鳴り、聴力低下、まぶしさ、浮遊感などを自覚することもあります。原因がはっきりしませんので、明確な治療方針もありません。プレガバリンなどの薬物療法が行われますが、目立った効果がないことも多いとされています。
この線維筋痛症に対するマイヤーズカクテルの有効性に関する論文が2007年にAlternative therapies in health and medicineに掲載されました。
対象となった7名の繊維筋痛症患者には8年以上の病歴があり、消炎鎮痛剤や抗うつ剤の投与、運動療法などで症状は改善しなかった。マイヤーズカクテルを週に1回、8週間投与したところ、ほとんどの患者は投与後24〜48時間以内に症状の変化を感じ、8週間後には全員が効果を自覚していた。疼痛レベルは60%減少(p<0.005)、倦怠度は80%減少(p<0.005)した。完全に症状が消失した患者はいなかったが、あきらかな副作用は認めなかった。
Massey PB. Reduction of fibromyalgia symptoms through intravenous nutrient therapy: results of a pilot clinical trial. AlternTher Health Med. 2007;13:32-4.
この論文ではマイヤーズカクテル(ビタミン・ミネラル点滴療法)は繊維筋痛症の症状緩和に安全で有用な治療法であると結論付けています。 -
③-3 慢性疲労症候群に関するエビデンス慢性疲労症候群(chronic fatigue syndrome : CFS)は高度の疲労感が6ヵ月以上の長期にわたって続く疾病です。血液検査などさまざまな検査でも異常が見つからないことから、明らかな原因や治療法はわかっていません。 マイヤーズカクテルに反応して症状が改善したCSFの症例が複数の論文で報告されており、点滴によるマグネシウムの投与が効果に関与していると推察されています。
- 慢性疲労に悩む93名(50名はCFSと診断)のうちの47%において、マグネシウム注射負荷テストによってマグネシウムの欠乏が明らかになった。
Manuel Y, et al. Magnesium status and parameters of the oxidant-antioxidant balance in patients with chronic fatigue: Effects of supplementation with magnesium. J Am Coll Nutr 2000;19:374-382.
- 赤血球のマグネシウム濃度の平均値が、健康な対照群に比べてCFS群で著明に低い値を示した。CFSの32名が二重盲見法で硫酸マグネシウムの投与を週1回6週間受けた。マグネシウム投与群の80%は症状が改善し7例では疲労が完全に消失したが、プラシーボ群では症状改善はほとんど見られなかった。
CoxIM, Campbell MJ, Dowson D. Redblood cell magnesium and chronic fatigue syndrome. Lancet 1991;337:757-760.
- マグネシウムが欠乏しているCFS症例の半数は、経口のマグネシウムサプリメントから良い効果が得られたが、マグネシウムの筋肉注射が必要であった症例もあった。
Howard JM, Davies S, Hunnisett A. Magnesium and chronic fatigue syndrome. Lancet 1992;340:426.
- 筋肉注射で与えられたビタミンB12にも疲労回復に効果があるという報告もある。
Ellis FR, Nasser S. A pilot study of vitaminB12 in the treatment of tiredness.Br
J Nutr 1973;30:277-283.
CFSに限らず、疲労感は日常的に遭遇する症状です。しかし、その都度マグネシウム負荷テストや赤血球内のマグネシウム濃度を測定するのは困難であり実際的ではありません。マイヤーズカクテルはビタミンとミネラルが主成分で大きな副作用はほとんどありません。したがって、疲労感を感じている場合にマイヤーズカクテルをとりあえず試してみる臨床価値は充分あるのではないかと考えられます。 - 慢性疲労に悩む93名(50名はCFSと診断)のうちの47%において、マグネシウム注射負荷テストによってマグネシウムの欠乏が明らかになった。
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③-4 偏頭痛に関するエビデンス下記の論文はマイヤーズカクテル点滴の偏頭痛に関する有用性について述べています。
- Mauskop A, Altura BT, Cracco RQ, Altuna BM. Intravenous magnesium sulphate relieves migraine attacks in patients with low serum ionized magnesium levels: a pilot study. Clin Sci 1995;89:633-636.
- Demirkaya S, Vural O, Dora B, Topcuoglu MA. Efficacy of intravenous magnesium sulfate in the treatment of acute migraine attacks. Headache 2001;41:171-177.
- Mauskop A, Altura BT, Cracco RQ, Altuna BM. Intravenous magnesium sulphate relieves cluster headaches in patients with low serum ionized magnesium levels. Headache 1995;35:597-600
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③-5 うつ状態・うつ病に関するエビデンス長期にわたるうつ病と不安神経症の既往がある患者に、マイヤーズカクテルを種々のミネラルバランスや種々の注入速度で投与してよい結果を得たとの報告があります。
Shealy CN, Cady RK, Veehoff D, et al. Magnesium deficiency in depression and chronic pain. Magnes Trace Elem 1990;9:333.
しかし、急速注入を行うほうが効果的であったとも記載されており、このような投与法では想定外の副作用が発生する可能性もあるため、一般的なうつ病に対するfirst choiceであるとは捉えないようが良いようです。
線維筋痛症、偏頭痛、過度のストレスに悩まされていたり、またはアルコールによってさらに悪化している一部のうつ病において役に立つことがある、といった認識をもっておくほうがよいかもしれません。 -
③-6 アレルギー性鼻炎・花粉症に関するエビデンスアレルギー性鼻炎症状に対してもマイヤーズカクテルが奏功したという報告がありますが、全ての症例に効果があるわけではありません。しかし、花粉症に悩む患者は多く、年々増加傾向です。大きな副作用のないマイヤーズカクテル点滴の副次的な効果を期待することは悪くないでしょう。
Gaby AR: Myers’ cocktail, Alternative Medical Review 2002;7(5):389-403
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③-7 甲状腺機能亢進症に関するエビデンス甲状腺機能亢進症(バセドウ病など)には、有効な治療薬があります。これらの既存の薬剤での治療で特別な問題はありませんが、マイヤーズカクテルが症状の改善に役立つという報告もいくつかあります。早く症状から離脱したい場合は治療薬とマイヤーズカクテルを併用するのもいいかもしれません。
- Magnesium metabolism in hyperthyroidism. Endocr J 1996;43:397-402.
- Effect of magnesium on the thyroid. Lancet 1963;1:1405.
- The relief of muscular weakness by pyridoxine hydrochloride. J Lab Clin Med 1941;27:763-770.
- The protective action of vitamin B12 against the toxicity of dl-thyroxine. J Nutr 1950;42:221-225.
- Response of castrated male and female hyperthyroid rats to vitamin B12. Proc Soc Exp Biol Med 1951;77:624-626.
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マイヤーズカクテルはもともと体内に存在するミネラル成分と各種ビタミンのみを含んだ点滴で、副作用もなく安全です。しかし、これらの成分をある程度以上の濃度で使う場合には保険適応がないため、保険診療施設でこの治療を行うことはできないのです。
唯一の方法は自由診療のクリニックで投与を受けることです。
やはり、自由診療でなければ行えない医療があるのです。
そして、当院は自由診療に特化した医療クリニックです。
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① グルタチオンとはグルタチオンは3つのアミノ酸(グルタミン酸、システイン、グリシン)から成るトリペプチドで、もともと肝臓や肺、心臓、血液、脳などいろいろな生体組織の細胞の中に存在しています。グルタチオンは健康を維持していくための必須栄養素で、活性酸素の消去や細胞内の毒物排泄などの機能で細胞を活性化させる働きがあります。
グルタチオンの効能としては抗酸化作用、解毒作用、肝機能増強、抗アレルギー作用、肺機能増強、発がん抑制作用、皮膚のメラニン消去作用などがあり、パーキンソン病の症状を改善する作用もあります。 -
② グルタチオン療法の適応症
- パーキンソン病
- 抗がん剤(シスプラチンなど)による末梢神経障害
- 閉塞性動脈硬化症
- 多発性硬化症などの神経難病
- 慢性疲労症候群、原因不明の全身倦怠感
- 風邪の初期症状
- 美白
- 中毒(薬物中毒、自家中毒、農薬中毒、金属中毒等)
- 肝疾患(慢性肝炎など肝機能低下を来す疾患)
- 皮膚疾患(急性・慢性湿疹、蕁麻疹、皮膚炎、アレルギー性皮膚炎)
- 肝斑など色素沈着症
- 妊娠中毒(妊娠悪阻、つわり、晩期妊娠中毒症)
- 眼疾患(角膜疾患)
- 放射線障害(子宮頸がん、頭頚部腫瘍における放射線療法の副作用を防止する効果)
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③ パーキンソン病についてパーキンソン病は進行性の病気で、今のところは完全に治すことができない難病です。
日本では人口10万人あたり約100人、65歳以上では10万人あたり約200人のパーキンソン病の患者さんがいると推定されています。パーキンソン病が発症する年齢のピークは50歳代後半から60歳代です。若年性の一部のタイプを除いて、一般的には遺伝とは関係のない疾患とされています。
症状としては、動作緩慢(無動)、手足の震え(振戦)、筋肉のこわばり(筋固縮)、姿勢異常などですが、その他に仮面様顔貌(表情に乏しくなる)、発語障害、書字困難、うつ状態、睡眠障害、小刻み歩行、突進歩行、すくみ足、易転倒性、立ちくらみ(起立性低血圧)、便秘、排尿障害、認知力障害などが挙げられます。 -
④ パーキンソン病の治療標準的なパーキンソン病の治療は薬物療法で、内服薬を組み合わせて投与します。各薬剤にはそれぞれに長所と短所があり、患者さんの年齢や社会的背景、重症度、薬剤に対する反応性などを勘案しながら組み合わせや投与量が決定されます。しかし、いずれにしても病気を根本的に治していく「原因療法」ではありません。不足している成分を補う「補充療法」です。そのため、内服を続けているときは症状が軽快しますが、服薬を中止すれば症状は元に戻ります。また、長期服用するといくつかの副作用が出現してくることがあります。
残念ながらパーキンソン病を根本的に治す治療法はまだ見つかっていません。これから新しい治療法が開発される可能性はありますが、現在のところは対症療法を行いながらうまく付き合っていくしかないのです。病気を正しく理解したうえで、行政の福祉制度、医療保険制度や介護保険などを利用していく状況です。 -
⑤ パーキンソン病に対するグルタチオンの治療効果グルタチオンがパーキンソン病に対して効果がある理由は科学的に判っています。決してまやかしの治療法であったり、迷信めいた通俗療法ではないのです。
脳の黒室という部位でドパミンという重要な神経伝達物質が作られています。しかし、ドパミンを作るのと同時に活性酸素も発生してしまうのです。この有害な活性酸素を中和して消去するのがグルタチオンです。パーキンソン病の患者さんの黒室ではグルタチオンの含有量が非常に少ないことがわかっています。グルタチオンが少ないと活性酸素が増え、黒室の細胞が障害されてドパミンの産生量が減ります。そして、ドパミンの不足によってパーキンソン病が発病してしまうのです。
グルタチオンを補給すれば、黒室におけるドパミン産生量が増加し、パーキンソン病の症状が改善します。 -
⑥ 効果があるのに、なぜグルタチオンにパーキンソン病への保険適応が追加されないのか?すべての医薬品について言えることですが、認可された病名に対しては健康保険が使えますが、認可された病名以外の治療に使う場合は、効果があっても健康保険では認められません。
グルタチオンは50年ほど前から薬物中毒や妊娠悪阻、妊娠高血圧症候群、慢性肝疾患の肝機能改善、急性・慢性湿疹、皮膚炎、蕁麻疹、肝斑などに適応がある医薬品として認可されています。妊娠中にも使えるわけですから非常に安全性が高い薬品です。
しかし、残念ながら日本ではパーキンソン病に対する適応は認可されていません。
この理由はパーキンソン病に対して効果があるということが判ったのが比較的最近であるからです。最初の論文は1996年にイタリアの大学病院から提出されました。その後、アメリカなどでも多くの研究がなされ、パーキンソン病に対して有効であること、および大きな副作用がないことが確認されています。
以前から存在する医薬品を新たな病名に対して使えるようにすることを、適応症を追加する、と言います。適応症を追加するためには、製薬会社が巨額の費用を負担して治験と呼ばれる臨床試験を行う必要があります。
しかし、グルタチオンは50年もの昔から使われている薬剤であるため、すでに特許が切れていて、適応症を追加しても製薬会社にはメリットが全くないのです。そのため、製薬会社がグルタチオンをパーキンソン病治療薬として認可してもらうよう国に働きかけることはほぼ永久にないと考えられます。
従って、日本ではグルタチオンをパーキンソン病の治療薬として使うことは保健診療施設では不可能なのです。製薬会社も、グルタチオンがパーキンソン病に有効であるという情報を医師に提供しません。情報を提供しても使ってもらえないので、製薬会社には何のメリットもないからです。ですから、普通の病院の医師はグルタチオンがパーキンソン病に有効であることすら知らないのです。
そのため、グルタチオン点滴療法は医学界のなかでも広くは知られておらず、神経内科専門の医師でもご存じない先生がいらっしゃるのです。 -
⑦ グルタチオンをどのようにパーキンソン病の治療に活用すればよいのか一般的なパーキンソン病の治療では、不足したドパミンを増やすための薬剤やドパミン受容体を刺激する薬剤、ドパミンを減らさないようにする薬剤などを組み合わせて使用します。補充療法として大切な治療です。もし、グルタチオンが奏功したとしても、パーキンソン病薬を中止してグルタチオンだけに頼ることは望ましくありません。グルタチオンの点滴療法はあくまで薬物による補充療法をさらに補うものと考えていただいたほうがよいと思います。しかし、グルタチオンには副作用がほとんどないことも認識しておくべき重要な事実です。もともと体内に存在する物質なので、減少したグルタチオンを補給しても何ら問題は発生しません。パーキンソン病薬と作用が衝突するようなこともありません。ですから、これまでの薬物療法は基本的な治療として継続し、そこにグルタチオン点滴療法を追加するのが望ましいと考えられます。
グルタチオン点滴療法は日本ではあまり使われていませんが、アメリカの統合医療医や自然療法医の間ではとてもよく知られている治療法です。彼らは、パーキンソン病の原因と考えられているドパミン受容体の感受性をグルタチオンが高めるために筋肉の硬直が少なくなり、運動能力やしゃべる能力が改善し、特有の震え(振戦)も軽減すると考えています。さらにグルタチオンは、セロトニン受容体の感受性も高めるので、パーキンソン病によく見られるうつ症状の改善にも有用だと言っています。
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⑧ 当院におけるグルタチオン点滴の実際まず診察を行い、必要に応じて血液検査などで問題がないか調べます。そして、ご本人が希望されれば少量からグルタチオン点滴を行ってみます。診察で明らかな問題がなければ、初診当日でも投与可能です。最初の投与量はグルタチオン800mgとしており、これを20分ほどで点滴します。美容目的で使う場合は最初からもっと多くの量を使うこともありますので、800mgは特に多い量ではありません。しかし、この量でも症状の改善効果を感じられることは多いのです。
2回目以降は症状の変化を観察しながら必要に応じて400mgずつ投与量を増やし、ちょうどよい効果となる量を探ります。通常は2000mg程度が維持量となることが多いです。
最初の1ヵ月は週2回程度の点滴をお勧めしています。有効例の7〜8割は初回または2回目から何らかの効果を体感されます。何かにつかまらなければ自力では立ち上がれなかった患者さんが、点滴後にはすっと立ち上がるようなケースもあります。最初のうちは反応に乏しくても、点滴を継続しているうちに反応が出てくることもあります。効果が出る場合は概ね1ヵ月以内に認められますので、反応がなくても1ヵ月程度は続けられることをお勧めします。
効果が出ても最初のうちは2日程度で元に戻ってしまいます。点滴を続けるうちに効果の持続期間が延びてきますので、次の点滴までの期間を空けても大丈夫になります。
服用しているパーキンソン病の内服薬は、グルタチオン点滴療法の効果が認められても急に中止してはいけません。当面の間はしっかり継続するべきです。いずれ、点滴が充分に効いて維持期となれば、もともと処方して下さっている医師とも相談のうえでゆっくりと減らすことができるかもしれません。 -
⑨ 副作用についてグルタチオン点滴療法の副作用は非常に稀です。もともと、グルタチオンの適応症には小児の自家中毒や妊婦の妊娠悪阻(つわり)などが含まれており、当然ながら非常に安全な薬剤です。また、製造元の製薬会社のデータによると副作用報告が0.36%(6522例中で24例)と一般医薬品と比較しても少ない数値です。それもほとんどが食欲不振など軽微な症状です。薬剤である以上、アナフィラキシーショックを含めて全ての副作用に対して注意を払う必要はありますが、通常の薬品以上に安全な製剤であるといってよいと思われます。
ただし、継続的に点滴を行う場合は、ときどき血液検査を行って何か異常値が出現していないかどうかをチェックするようにしています。 -
⑩ 参考動画(Youtube)URLをクリックしていただくとYoutubeの各動画にリンクします。
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⑩-1パールムッター医師のグルタチオン点滴療法の古い動画です。Youtubeで「perlmutter glutathione」で検索するとfirst hitします。
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⑩-2これもパールムッター医師のグルタチオン点滴療法のbefore & afterの古い動画です。
Youtubeで「perlmutter glutathione」で検索して下さい。 -
⑩-3日本語で面白い解説があります。「パーキンソン病 らくすけ」で検索して下さい。少しおちゃらけた作風の動画ですが、内容はまともです。
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⑩-4日本人の患者さんの動画です。「グルタチオン点滴がパーキンソン病に劇的に効いた」で検索して下さい。パーキーピアニストMIさんの動画です。
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⑩-5「パーキンソン病にはやっぱりグルタチオン点滴が効く」で検索してください。点滴後はなんと卓球をしていらっしゃいます。
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⑩-6「パーキンソン病15年目でピアノが弾けた」ハンドルネームの意味がわかりました。
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⑩-7「パーキンソン病17年目でテニスができた」2023年7月のご報告です。
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そもそもグルタチオンは古くから存在する薬剤で、副作用もなく安全です。小児の自家中毒や妊娠悪阻(つわり)に昔から保険適用が認められていて、その治療として点滴がなされる薬剤です。しかし、パーキンソン病に対する高濃度グルタチオン点滴療法には保険適応がないため、保険診療施設でこの治療を行うことはできないのです。
唯一の方法は自由診療のクリニックで投与を受けることです。
やはり、自由診療でなければ行えない医療があるのです。
そして、当院は自由診療に特化した医療クリニックです。
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① ビタミンCとはビタミンCは水溶性ビタミンの1種で、物質名としてはL-アスコルビン酸です。コラーゲンの合成に深く関与しており、ビタミンCが不足すると正常なコラーゲン合成ができなくなって壊血病を発症します。また、強い抗酸化作用を持つためフリーラジカルによる細胞の損傷を予防する働きがあります。ほとんどの動物はビタミンCを自分の体内で合成することができますが、ヒトやサルの一部、モルモット、そしてオオコウモリだけはそれができないため、食物などから補給する必要があります。
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② ビタミンCの働きについて
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コラーゲン合成の補酵素として作用し、皮膚や血管、筋肉、骨などを強くします。鼻やのどの粘膜を強化し、血管を若く保ち、皮膚の弾力を維持するのにもビタミンCが必要です。
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活性酸素の消去紫外線の影響で活性酸素が増えるとメラニン色素が過剰に発生します。また、活性酸素は肌の新陳代謝を抑制するためメラニンが沈着してシミになります。この活性酸素をビタミンCが消去します。
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抗酸化作用リンゴを切って放置すると切った面が茶色くなりますが、この変色は酸化が原因です。切り口にレモン汁をかけると変色しませんが、変色を食い止めているのはレモン汁のなかのビタミンCです。ビタミンCは自分が身代わりになって酸化されることで私たちの身体を酸化から守ってくれています。
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抗がん作用高濃度ビタミンCはがん細胞を選択的に死滅させますが、正常細胞にはダメージを与えません。科学的裏付けを重要視するアメリカ国立衛生研究所や国立がん研究所などのグループによってがん細胞を死滅させるメカニズムや治療の安全性について論文発表されています。
- ビタミンEを還元する
- 慢性疲労を緩和する
- ピロリ菌の増殖を抑制する
- 認知症を予防する
- 老眼や白内障の進行を抑える
- 白血球の働きを強化するため抗がん作用、抗ウイルス作用、解毒作用をもつ
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③ 血中ビタミンC濃度からみた経口投与と点滴投与の差ビタミンCは水溶性ビタミンです。腸での吸収能力としては3000mgが限界とされていおり、それ以上を経口摂取しても吸収されずにそのまま体外に排泄されます。また、吸収されたものも速やかに腎臓から排出されてしまいます。大量に経口摂取しても大きな弊害はありませんが、逆に考えると大量に摂取しても血中濃度はほとんど上昇しない、と言えます。通常、ビタミンCの血中濃度は1〜2mg/dl程度ですが、大量にビタミンCを経口摂取しても血中濃度は2〜3mg/dlまでしか上がりません。
しかし高濃度ビタミンC点滴を行うと、消化管での吸収の過程なしで血中濃度を直接的にあげることができるため、ビタミンC濃度は400mg/dl程度まで上昇させることができます。そして細胞培養液中のビタミンC濃度が400mg/dlに達すれば、ほとんどの培養がん細胞が死滅することもわかっています。がんの治療を目的とする場合は、この血中濃度を目標として点滴量を決めていきます。 -
④ がんに対する超高濃度ビタミンC点滴療法
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④-1 標準的ながん治療と併用する。がん治療の三本柱は抗がん剤などの化学療法、手術療法、そして放射線療法です。超高濃度ビタミンC点滴療法は決してこれらの標準治療を否定したり排除したりするものではありません。まずは標準治療をしっかり受けていただくことが第一です。標準治療の効果をさらに高める、寛解期を延長させる、治療に伴う副作用を軽減する、QOLをさらに改善させる、などの目的で超高濃度ビタミンC点滴療法を併用して施行するのです。
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④-2 どのような種類のがんに対して有効か?これまでに効果が認められているのは、乳がん、前立腺がん、肺がん、白血病、悪性リンパ腫、肝臓がん、大腸がん、膵臓がん、卵巣がん、膀胱がん、腎臓がん、子宮がん、食道がん、胃がん、多発性骨髄腫などで、ほとんどのがんに有効であるとされています。
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④-3 どの程度の投与量が必要か?がんの治療あるいは補助療法を目的とする場合、点滴終了時のビタミンC血中濃度が400mg/dlまで到達することを目標として、投与量を調整していきます。目標値を達成すればそこで維持量とします。通常は50g程度で維持量となることが多いですが、場合によっては62.5gや75gまでの投与が必要となる患者様もいらっしゃいます。
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④-4 ビタミンC点滴の実際について点滴内容に応じて30分から100分程度をかけて点滴を行います。効果を判定しながら調整しますが、最初の3ヵ月は週2回程度の頻度で点滴を受けていただくと体調を良い状態に保つことができますが、頻度が少なくてもそれなりの効果はあります。多くの患者様が、食欲が出てきた、倦怠感が消失した、痛みが軽くなった、などQOLの改善を自覚されると思います。その後は、もともとのがんの治療状況などに応じて回数を減らして維持期へ移行していきます。
日本製のビタミンC製剤には薬事法に則って微量の防腐剤が含まれており、投与量が多くなると防腐剤過多となりますので高濃度では投与できません。従って高濃度あるいは超高濃度ビタミンC療法を行う場合は日本製のビタミンC製剤は使えず、防腐剤が含まれていない外国産のビタミンC製剤を輸入して使用する必要があります。
外国産のビタミンC製剤はもともと高価なうえに、関税など輸入手続にもかなりのコストがかかります。また、ビタミンCは温度に敏感で少し温度が上がるだけで自然分解してしまうため、航空機の倉庫内や輸送トラックの荷室内など全ての運搬ルートにおいて常時きちんと温度管理を行って冷蔵運搬する必要があります。またクリニックにおける保管でも温度管理に厳重な注意が必要です。こういった理由で高濃度ビタミンC点滴に用いるビタミンC製剤はかなり高価なものとなってしまいます。 -
④-5 現実的な効果がん治療の補助療法として超高濃度ビタミンC点滴療法を受けた人の60〜70%はなんらかの効果を実感していると報告されています。しかし、裏を返せば30%程度には効果がなかった、とも言えます。なかには、腫瘍自体が消えてしまった、というようなセンセーショナルな症例もあるようですが、それがビタミンCだけの効能であったかどうかは判然としませんし、あくまで奇跡的なレアケースとして考えておいたほうがいいでしょう。
しかし、がんの痛みが和らいだ、あるいは食欲が増えて体力が回復した、などという報告は数多くあります。少なくとも、抗がん剤や放射線治療に伴う副作用が軽減するのは確かです。食欲増進作用がありますので、手術前に体力を少しでも回復させておく効果もあるでしょう。がんが治癒すれば抗がん剤は中止されますが、高濃度ビタミンC点滴を続けることで再発予防効果があると期待されています。ビタミンC点滴には副作用がないため、健康増進・健康保持の目的も含めて継続しても問題ないのです。
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⑤ もし、医師ががんに罹患したらどんな治療法を選ぶか2011年に医師と歯科医師を対象として行われた調査があります。
「すでに手術などの適応がなく抗がん剤治療しか方法がない場合、その治療を受けますか?」という質問に対して、「受ける」および「おそらく受ける」が62%、「受けない」および「おそらく受けない」が38%でした。すなわち、完治の見込みがないのであれば、38%の医師がつらい抗がん剤治療を受けない道を選ぶ、ということです。これまで抗がん剤治療の結果を間近で見てきた医師には、あえて抗がん剤を使用せず、寿命が短くなったとしてもその代わりにやるべきことをやる時間が欲しい、という意見があるように思われます。
このとき併設された「その場合に標準治療以外の治療を受けますか?」との問いには、92%が「受ける」あるいは「おそらく受ける」でした。抗がん剤は望まなくても92%の医師は他の代替療法は受けてみる、ということです。そして、「その標準治療以外の治療とは何ですか?」との問いには、超高濃度ビタミンC点滴療法が79%と断然のトップでした。
病室のなかで抗がん剤を使って余命を2ヵ月、3ヵ月と延ばすことがよいのか、痛みや辛さを軽くする治療を選択してその代わり自分らしく生きる時間を大切にするのか、難しい判断かもしれません。皆様はどう考えられますか? -
⑥ 超高濃度ビタミンC点滴療法を試してみようと思われた方へきちんとしたプロトコールを用いて実際に日本で超高濃度ビタミンC点滴療法が行われたのはごく最近、2006年のことです。まだまだ治療の歴史は浅く、保険診療では行うことができません。そもそも日本には高濃度ビタミンC製剤が存在せず、輸入した外国産の薬剤を使うしかないわけですから、日本の保険診療で対応できるはずがありません。したがって、がんの治療を行う医療施設でも特殊な例を除いて高濃度ビタミンC点滴療法は行えませんし、がん治療施設の主治医には標準治療以外の治療法への違和感や反対の意見が多いと思います。
そのため、ビタミンC点滴を受けたいと考えた患者さんは主治医に内緒でクリニックを訪れることが多いようです。
できれば、主治医の先生にしっかりと記載していただいた紹介状(診療情報提供書)をもらっていただくのがベストですが、それがどうしても必要なわけではありません。ビタミンCはもともと体内に存在している物質であり特別な薬剤ではありませんので、それを投与しても抗がん剤や手術、放射線療法などの標準治療に対して悪影響はありません。ビタミンC点滴を受けられる場合は主治医の先生からの治療説明書や同意書の控えをご持参ください。それで重要な情報はほぼ把握できますし、必要であれば当クリニックで血液検査を行ったり、主治医の先生に対してお問合せをさせていただいて高濃度ビタミンC点滴を行えるかどうかを判定いたします。 -
⑦ 余命宣告を受けた場合残念ながらもう治療の手立てがないと宣告され、「あとはホスピスで痛みの緩和をしてもらって下さい」と言われて、何か治療法はないかと探して来院される方がいらっしゃいます。
標準治療では対応策がない状態でも、超高濃度ビタミンC点滴療法を行うことでQOLを保つことが期待できます。ビタミンCのみでがんが治癒することはほぼないと思われますが、少なくとも食欲を維持して気力と体力を保ちやすくなります。どんどん痩せて室内に籠もってしまうことを防ぎ、残りの人生を前向きに生きる喜びを持っていただけるかもしれません。
若い人のがんが見つかったときには、すでにいろいろなところに転移していてステージが進んでいることが多いものです。末期の状態になってから点滴療法に辿り着く方がほとんどですが、もし初期の段階から超高濃度ビタミンC点滴療法を標準治療と併せて行えば、がんが進行する速度を遅くさせることができると期待されています。 -
⑧ G6PD欠損症についてまれにG6PDという酵素が欠損している方がいらっしゃいます。日本人では約0.1~0.5%と比較的稀ですが、そのような方が高濃度ビタミンC点滴療法を受けると溶血発作を起こす可能性があり、たいへん危険です。そのため高濃度ビタミンC点滴療法を行う前には必ずG6PD活性値を定量的に測定して問題がないことを確認する必要があります。残念ですがG6PD活性が低値の場合は高濃度ビタミンC点滴療法を受けることはできません。ビタミンC 12.5g程度では溶血はほぼ発生しないといわれていますが、まれなケースとして溶血が生じた症例が報告されています。そのため、当クリニックではヒューマンエラーによる検査漏れを防ぐ意味も含めてビタミンC 12.5g以上を使用する場合は必ずG6PD活性を定量測定するようにしています。
通常は結果が出るまで数日〜1週間かかりますが、当クリニックでは採血後約2分で測定が可能な迅速検査機器を導入しておりますので、初診当日から治療可否判定ができます。検査は一度だけ、料金は5,940円(税込)です。 -
⑨ 超高濃度ビタミンC点滴療法受診の流れ
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【初診時】
- 電話で予約
ご予約・お問合せ用携帯080-2080-0250にお電話ください。まずは状況をある程度のところまで伺います。そしてご来院いただく日時を相談しましょう。初診されるとき、院長は少し長い目に時間を空けておきます。 - 初診していただいて、院長が診察いたします。病名や病期(ステージ)、現在の治療内容などをお尋ねします。もし可能であれば主治医の先生からの病状説明書や血液検査結果、画像資料などをご持参ください。とりあえずはお手持ちの資料だけでも結構ですし、何もなくても構いません。どうしても主治医の先生に問い合せる必要があれば、クリニックで対応します。
- 超高濃度ビタミンC点滴療法の効果予想や注意点などを詳しく説明します。
- ご納得いただければ、同意書にサインをいただきます。
- 血圧測定や採血などの一般検査を行います。G6PD検査も行い、結果を確認します。ヘモグロビン値も同時に測定できますので、貧血の程度も判定できます。その他の一般血液検査については迅速検査では行えません。専門の検査会社に血液試料を送り、数日で結果が返ってきます。
- G6PD欠損を認めず、その他にも大きな問題がなければ、最少量であるビタミンC 12.5gから試験投与を開始します。これは美容目的でも普通に用いる量ですので、問題はありません。初診当日にも点滴可能です。
- 今後のおおよその点滴スケジュールを決定し、次回の点滴日時の予約を確保します。
- 電話で予約
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【再診時】
- 初診時の一般採血結果を確認して説明します。病状に応じてビタミンCの投与量を増やして点滴を行います。ここからはビタミンC点滴が終了した時点でただちに血液中のビタミンCの濃度を測定します。血中ビタミンC濃度は、点滴終了後に時間が経つにつれて減少しますので、点滴の効果を正確に評価するためには、点滴終了直後に迅速測定を行う必要があります。当クリニックでは採血後約40秒で血中ビタミンC濃度測定が可能な迅速検査機器を導入しておりますので正確な評価が可能です。検査料金は5,940円(税込)です。
- ビタミンC の投与量を25g、37.5g、50gと増量し、点滴終了時のビタミンC血中濃度400mg/dlを目標として、投与量を調整していきます。目標値を達成すればそこで維持量とします。通常は50g程度で維持量となることが多いですが、場合によっては62.5gや75gまでの投与が必要となる患者様もいらっしゃいます。
- 最初の3ヵ月は週2回の頻度で点滴を受けていただくと体調を良い状態に保つことができますが、お住まいの地域や交通事情などの地理的条件などを勘案してゆったりと決めていけばよいのです。点滴回数が少なくても、それなりの効果はあります。多くの患者様が、食欲が出てきた、倦怠感が消失した、痛みが軽くなった、などQOLの改善を自覚されると思います。その後はもともとのがんの治療状況などに応じて回数を減らして維持期へ移行していきます。
- 末期がんに対して
末期がんでもう治療の方法がないと宣言され、「このあとはホスピスで痛みの緩和をしてもらってください」と言われた方が来院されることがあります。残念ですが標準治療で打つ手がなくなった末期がんに対して、ビタミンCが単独投与で著効を示すというデータはありません。やはり、標準治療がもっとも大切であり、ビタミンCはあくまでその補助療法です。しかし、打つ手がないと医師からさじを投げられた方でも、超高濃度ビタミンC点滴療法を受けることで前向きになることができます。食欲が改善し、倦怠感が減少し、実感として体調や気力を保つことができるのです。そこに生きる喜びが生まれ、余命を有効に活用することができるかもしれません。まずは一度点滴を試してみてはいかがですか? 副作用がなく、抗がん剤などとは逆にかえって元気になる、ということがこの治療の良いところです。 - がんの予防あるいは再発防止の効果について
ビタミンCに明らかながん予防効果や再発防止効果がある、とのエビデンスはありません。これを明らかにするためには大規模な疫学的研究が必要ですが、ビタミンC点滴療法は保険診療では行えない治療であるため大規模な研究を行うことは非常に難しいと思われます。しかし、作用機序の考察や実験データからは一定の予防効果や再発防止効果があると考えて矛盾はないと思われます。
そもそも健康増進効果が高いうえに副作用はないのですから、予防効果や再発防止を期待して月に1〜2回の点滴を継続される方も多いようです。
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⑩ 注意点
- ビタミンCとグルコース(血糖)は化学的な構造式が似ているため、簡易型の自己血糖測定器で血糖を測定すると、器械が血糖とビタミンCを混同してしまい、偽性高血糖値を呈することがあります。500mg/dl以上の高値を示すこともあり、慌てて過剰なインシュリンを自己注射すると強い低血糖発作を生じてしまうことがあります。したがって高濃度ビタミンC点滴を受けたあとは、12時間以上経過してから血糖値を測定して下さい。それまでの時間帯は体調に変化がなければ前日と同じ量のインシュリンを使用されることをお勧めします。もし血糖値異常の可能性を感じるようであれば、病院を受診して正確な血糖値を測ってもらうほうが良いでしょう。
- 喫煙するとビタミンCが大量に消費されます。やはりぜひ禁煙されることをお勧めいたします。
ビタミンCは古くから存在する薬剤で、副作用もなく安全です。しかし、高濃度ビタミンC点滴療法には保険適応がないため、通常の病院などの保険診療施設でこの治療を行うことはできないのです。
唯一の方法は自由診療のクリニックで投与を受けることです。
やはり、自由診療でなければ行えない医療があるのです。
そして、当院は自由診療に特化した医療クリニックです。
1. ワクチン
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① 帯状疱疹ワクチン帯状疱疹は水ぼうそうのウイルスによって発症する皮膚の病気です。強い痛みを伴う多くの発疹が神経の走行に沿って帯状に出現します。上半身に生じることが多いですが、顔面特に目の周りに現れることもあります。加齢や免疫機能の低下が引き金になることがあり50歳台から発症率が高くなります。
帯状疱疹の痛みは強く、ピリピリと刺すような痛みとなり夜も眠れないほど激しい場合もあります。
皮膚症状が改善するにつれて痛みも軽減しますが、神経損傷が発生すると痛みが長く続くこともあり、これを「帯状疱疹後神経痛(PHN)」と呼びます。また、帯状疱疹が現れる部位によっては角膜炎や顔面神経痛などの合併症を引き起こすことがあります。重症化すると失明や難聴などの重い合併症となることもあります。
帯状疱疹のワクチンには2種類がありますが、当クリニックではより効果が高いリコンビナントワクチン(製品名:シングリックス)のみを取り扱います。いわゆる「高いけれど効果抜群」のほうです。シングリックスの発症予防効果は50歳以上の人で約97%、帯状疱疹後神経痛(PHN)に関しても88%とされており、高い予防効果があります。また、効果は9年以上持続するとされており、免疫持続の面でも優れています。
接種回数は2回で、接種費用は1回あたり22,000円 税込です。
院長は既に帯状疱疹に罹患しましたが、異常な痒みが長期間残ってかなり大変でした(>_<)
50歳以上の方は、絶対に接種されるほうが良いと思います!!
2. 内服薬セット
自由診療クリニックで内服薬を処方すると、保険が効かない分だけ薬剤料金はどうしても割高になる印象があるかもしれませんが、実は普通の医療機関からの処方箋をもとに調剤薬局で薬剤を受け取られても、医療機関における処方箋料その他、そして調剤薬局における調剤料その他、などの手数料で結構な付加費用が発生しています。医療機関や調剤薬局の領収書をよく確認してみてください。少量の薬剤であれば、自由診療クリニックでお薬を受け取られるほうが総合的にみて良い場合もあります。
そこで、当クリニックでは各種の内服薬セットを作成しました。手数料なしでお買い求めいただけ、その他にもいろいろなメリットがあります。
- 調剤薬局まで足を運ぶ必要がないため、手間が省けます。
- 病院の処方箋料等は必要なく、待ち時間もありません。
- 調剤薬局の調剤料等も必要なく、待ち時間もありません。
- お支払いが1回で済みます。
- 保険病名に縛られないため、症状や目的に応じた薬剤を適切に組み合わせられます。
- 1回分の内服薬を1つの密閉シールされたパックとしてお渡しします。
- すべて1回飲み切りとして作成してありますので、必要な分量だけお買い求めいただけます。
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① 紫外線対策シミ予防内服セット紫外線対策シミ予防内服セットには定番のシナール(ビタミンC)2錠、ユベラ(ビタミンE)1錠そしてトラネキサム酸500mgに加えてグルタチオン200mgを配合しました。アウトドアイベントの前日に白玉点滴を受けてイベント当日にはこの内服セットを服用すれば、もう完璧です!
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② 乗り物酔い・船酔い予防セット乗り物酔い・船酔い予防セットは海釣りが趣味の院長ならではのベストな組み合わせです。院長自身は全く船酔いしませんが、一緒に釣りにいく友人のために考案したメニューをそのままパックにしました。疲労回復のためのビタミンB群も配合し、さらに眠くならない配慮もバッチリです。
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③ 二日酔い予防セット二日酔い予防セットは非常に効果が高いです! 服用すれば必ず実感していただけます。胃腸に加えて肝臓と膵臓のメンテナンスまでできてしまいます。前もって二日酔い予防点滴を受け、飲食前にこのセットを服用すれば無敵になれます。接待などの業務でもたいへん有用ですが、酒量を適切にコントロールするのは大人のマナーですし、忘れてはいけない標語「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな!」
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④ 疲労回復・眠気解消セット疲労回復・眠気解消セットはビタミンB群をmaxまで強化しました。これ以上に強力なセットは探して見当たりません。カフェインに加えてグルタチオンまで配合しましたので、試験勉強でも論文でも理系の実験でも、どんとこい!です。内容は、
ビタミンB1 105mg
ビタミンB2 55mg
ビタミンB3(ナイアシン) 50mg
ビタミンB5(パントテン酸) 50mg
ビタミンB6 75mg
ビタミンB12 307.5μg
葉酸 400μg
ビタミンH(ビオチン) 50μg
無水カフェイン 200mg
グルタチオン 100mg です。
ビタミンB1はブドウ糖をエネルギーに変えるときに必要な水溶性ビタミンです。脳の働きに関与して神経の働きを正常に保ちます。身体をよく動かすときはエネルギーを産生するために多くのビタミンB1が必要です。ビタミンB1が不足すると筋肉痛や疲労が増えますし、脳の機能も低下するため集中力が低下して記憶力も減退します。
ビタミンB2は発育のビタミンともいわれ、皮膚や毛髪、爪などの細胞再生にも関与しています。ビタミンB2が不足すると肝機能が低下し、疲れ眼や眼の充血が生じます。また、口内炎や舌炎、皮膚障害も生じやすくなります。
ビタミンB3はナイアシンとも呼ばれ、脂質やタンパク質の代謝やエネルギー産生に関与しています。ビタミンB3が不足するとイライラや不安、うつ状態や幻覚症状などの精神症状に加えて口内炎や舌炎、皮膚炎や胃腸障害などが発生するとされています。
ビタミンB5はパントテン酸ともいわれ、脂質や糖質の代謝で重要な役割を果たすほか身体のなかで起こるきわめて多くの酵素反応に関与しています。また善玉コレステロールを増やしたり、ホルモンや抗体の産生などにも関与しています。ビタミンB5が不足すると疲れやすくなり、食欲がなくなったり便秘になったりします。また、うつ状態や性腺機能低下、めまい、動悸、頭痛なども生じるとされています。
ビタミンB6は補酵素として多くのアミノ酸の代謝を助けています。免疫機能の正常化や皮膚の抵抗力の増強などにも関与しています。ビタミンB6が不足すると皮膚炎、舌炎、口内炎、貧血などが生じます。
ビタミンB12は腸内細菌によっても合成されるのですが、手術で胃全摘を受けられると欠乏症が発生しやすくなります。葉酸とともに赤血球を造るために働きますので、これら2つを合わせて「造血のビタミン」といわれています。高い運動能力を保つためには赤血球がたくさん必要であるため、ビタミンB12と葉酸はともに不可欠な栄養素です。
ビオチンは皮膚や粘膜の維持、爪や毛髪の健康に深く関わっています。不足すると皮膚炎やさまざまな症状が現れます。
疲労回復・眠気解消セットは以上のようなビタミン群をバランス良く、かつ充分に多く含んでおり、さらに眠気解消&集中力を高めるためのカフェインがしっかり配合されています。カフェインの半減期には幅があるとされていますが、おおよそ4〜6時間程度です。服用してから8時間程度は効果がある、と考えてください。徹夜の勉強や仕事があっても、終了する頃にはカフェインの効果も切れてゆっくり休めると思われます。 -
⑤ 下痢止めセット下痢止めセットはいつもカバンに1包を! 密封パックですので、入れっぱなしにできます。いつでも必要なときに服用できるこの安心感!
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⑥ 便秘解消セット便秘解消セットはお腹がギュルギュル痛くならないタイプの薬剤を選びました。あえて効果はほどほどにしましたので、外出先で効き過ぎて困るようなことは少ないと思います。あくまで単回の内服パックですので、効き過ぎないほうが大切だと考えます。
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⑦ 便秘解消セットlightさらに、手軽に服用できる便秘解消セットlightも用意しました。ゆるくなるのがイヤな方はまずはこちらから試していただければよいでしょう。
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⑧ アレルギー・花粉症セットアレルギー・花粉症セットは眠くなりにくい組み合わせを選びましたが、効果はバッチリです。急な蕁麻疹がでたときも有効です。当クリニックの蕁麻疹点滴と組み合わせると、これまた効果絶大です。
3. 長期継続投与の薬剤について
しかし、前もって発注していただければ(おおよそ1週以上前に)、まとまった量の薬剤を確保してお渡しできますので、ご遠慮なくリクエストしてください。よくあるパターンとしてはシナール、ユベラ、トラネキサム酸の組み合わせなどです。
4. サプリメント
現在のところは下記のサプリメントのみを取り扱っております。
南スペイン産の天然原料から抽出した、健やかな毎日のためのフラボノイドを含むシトラスとローズマリーのエキス250mg配合。ビタミンC 80mg、ビタミンD 5μgも配合。その他、太陽の季節にうれしい成分としてシルクペプチドや白キクラゲエキスなどまぶしい季節の味方の成分が配合されています。純日本製です。
(院長の独り言:院長は結局このサプリが一番効いているように感じており、海でガンガン紫外線を浴びてもシミが少ないのはこのサプリのおかげだと信じております。in doorで過ごすときは毎日服用しなくても良いでしょう。院長は旅行や海釣りなど日焼けするイベントのときだけ服用していますので、30日分で半年〜1年間もちます。)
強い紫外線曝露が予想されるときは、当クリニックの白玉点滴 and/or 紫外線対策シミ予防内服セットと併用するとさらに効果アップ!!!
5. 物品販売
また、肌ストレスから細胞を保護する整肌成分「エクトイン」も配合。エクトインは塩湖に生息する微生物から発見された環状アミノ酸です。塩分濃度が高く乾燥した過酷な環境でも生息できる高い保水力や、紫外線・乾燥・温度差などのストレスから細胞を保護する働きで注目されています。お肌の隅々まで美容液を届け、ハリのある艶やかな肌へ導きます。その他に美容・保湿成分としてツボクサエキスや白キクラゲ多糖体、ナイアシンアミド、プロテオグリカン、EGF、FGF、VEGFなどが潤沢に配合されています。
フォトフェイシャル®のアフターケアに相性ぴったりなこのマスクの開発は、治療メカニズムを熟知している製造元だからこそ実現させることができました。
OR Treatment Mask(オールトリートメントマスク)は医療機関専売品で、ルミナス・ビー・ジャパンのフォトフェイシャル®を導入している施設のみで購入できます。商品名の「OR(オール)」とは、ヘブライ語で「光」のことです。光り輝く、みずみずしい艶やかな肌を手に入れたいというあなたにピッタリの製品です。
OR Treatment Mask(オールトリートメントマスク)はフォトフェイシャル®後、連日ご使用いただいても結構です。当然、使用量に見合った効果が期待できます。当クリニックではこの素晴らしい製品をできるだけ多くの皆様にご提供したいと考え、卸価格そのものでご提供させていただいておりますが、連日となりますとそれなりのコストが必要となってしまいます。
そこで、当クリニックとしましては、フォトフェイシャル®当日の夜および施術3日目、施術7日目、その後はできれば1週毎にマスクで保湿していただくことをお勧めしています。これは、フォトフェイシャル®ではお肌に熱が入りますので施術後1週間は乾燥しやすいことと、この1週間のケアが最も重要であるためです。
高密度のナノ繊維は保水力が高く、25mlの美容液を含ませたマスクが肌をやさしく包み込みます。たっぷりの美容液を含むのに液だれせず、快適な使い心地を実現しました。
EGFやアセチルヘキサペプチド、ヒアルロン酸や3重らせん構造低分子コラーゲンを配合。弾むようなふっくらとした、うるおいの続く肌に導きます。
吸収型は紫外線を吸収して、熱や赤外線などのエネルギーに変えて放出することで紫外線をブロックします。透明で皮膚に塗ったときに白くなりにくいことがメリットですが、結局は紫外線のエネルギーが肌に影響を与える可能性があります。ドラッグストアなどで簡単に購入できる日焼け止めはほとんどが吸収型です。
反射型は紫外線を吸収せず反射してしまうことでブロックします。最初から反射してしまうため、肌への紫外線の影響を最小限にすることができます。反射するために白く見えがちで白浮きしやすいことがデメリットですが、日焼け止めとしての性能は吸収型より高くなります。
地表に届く紫外線の成分は主にUVAとUVBです。UVAは色素が沈着し皮膚が黒くなる、いわゆるサンタン(suntan)と呼ばれる日焼けを引き起こします。UVBは皮膚が赤くなり痛む、いわゆるサンバーン(sunburn)を呼ばれる日焼けを生じさせます。
日焼け止めに表記されているPA(Protection grade of UVA)はUVAを防ぐ効果を示す指標で、SPF(Sun Protection Factor)はUVBを防ぐ効果を示す指標です。
PAには+〜++++まで4段階あり、+の数が多いほどUVAを防ぐ効果が高いことを示します。また、SPFには1〜50+まであり、これも数値が高いほどUVBを防ぐ効果が高くなります。
PAとSPFはいずれも数値が高いほうが防御効果は高いのですが、洗顔時に落ちにくく肌への負担が大きくなったりするため単純に数値が高ければよいというわけではありません。使用するシーンによって使い分けることが望ましいとされています。例えば、近所での買い物や短時間の外出ではPA++まで、SPF20までぐらいで充分です。しかし、炎天下でのレジャーなどではPA+++〜++++、SPF40〜50+などの効果が高いものを選ぶべきでしょう。
なお、紫外線は室内にもしっかり入ってきますので、1日中室内で過ごすようなときでも最低限の日焼け止めを常用するべきです。
また朝に塗った日焼け止めは汗とともに落ちます。さらに衣服やタオル、マスクなどで擦れても落ちていきますので、外出時は2〜3時間毎に塗り直しが必要です。
サンガード50+cプロテクトUVは、さらりと軽いつけ心地で顔もボディも徹底的に守る反射型の日焼け止めです。紫外線に加えてスマホやPCによるブルーライト乾燥からもしっかりガードしてくれます。紫外線吸収剤は一切使っておらずノンケミカルです。ファンケルの独自技術が、つけていることを忘れてしまいそうな軽いつけ心地を実現しました。肌にさらりとなじんで、白浮きなし。しかも、ボディソープでサッと落とせます。
海のレジャーで使用しても効果が高く、軽いつけ心地で白浮きも少ないため、当クリニックではこれをお勧めしております。
1. 血液検査
当クリニックでは貧血の有無や肝機能、腎機能などの血液生化学所見を採血でチェックすることができます。これらは病院で調べてもらうことも可能ですが、当クリニックなら施術のついでに簡単に採血検査が受けられますし、多くの罹患患者さんがいらっしゃる待合室での待ち時間を省くこともできます。検査結果を郵送することも承ります。
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① 一般血液検査では下記がチェックできますが、一般的に行われる採血検査は全て施行可能です。
- 血液生化学一般検査(健康状態の日常的な基本チェック)
- 貧血の原因精査
- 甲状腺機能の確認
- 血液型(ABO式およびRh式)
- 感染症(梅毒、B型肝炎、C型肝炎、エイズ)
- 骨粗鬆症の精査
- 糖尿病の評価
- リウマチのスクリーニング
- 痛風(高尿酸血症の有無)
- アレルゲン一式(各種花粉やカビ、イヌ・ネコなどの動物表皮やゴキブリやガなどの昆虫、さらにソバや甲殻類など各種食品のほぼ全てを網羅したアレルギーの原因精査が可能です)
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② 各種の腫瘍マーカーもチェックできます。体内に癌が発生すると腫瘍マーカーの数値に異常が生じます。ただし、数値が高いからといって必ずしも癌があるとは判断できません。腫瘍マーカーは良性腫瘍や炎症性疾患などの癌以外の病気でも上昇することがあるからです。また、どんな検査にも偽陰性は存在しますので数値が低いからといって絶対に癌がないともいえません。あくまで診断材料の1つではあります。
しかし、気になる癌の種類を重点的に調べることができるのはメリットでしょう。例えばヘビースモーカーなので肺癌の有無をチェックしたい、あるいは女性に特有の卵巣癌について調べておきたい、などです。それぞれの臓器特異性を考慮して複数の代表的な腫瘍マーカーを同時に測定しますので、高い精度で判定が可能です。
保険診療で腫瘍マーカーを測定する場合は、一度に測定できる種類や測定間隔、あるいは悪性腫瘍の存在が強く疑われる場合に限られるなど、多くの制限があります。しかし、自由診療で測定する場合は自由な組み合わせで数多くの腫瘍マーカーを一度に比較検討することができるのです。当クリニックでは全身のほとんどの癌腫を一挙に測定できる腫瘍マーカーセットをご用意しておりますが、これは保険診療では不可能なことです。
病院におけるCT、MRI、PETなどの画像検査あるいは内視鏡検査などと比べると、腫瘍マーカーは1回の採血のみで実施できるため身体への負担が圧倒的に少ない検査です。
一般的な癌の検診はしっかり受けていただいたうえで腫瘍マーカーの確認も行えば、各種癌のさらなる早期発見やさらなる検査精度の向上につながるとお考えください。
「癌全て」セットは料金が少しお高いように見えますが、人間ドックなどに比べると手間や時間は比較にならないぐらい軽いですので、ご一考の価値はあるのではないでしょうか?※土曜、日曜、祝日は検査会社がお休みですので、採血は祝日ではない火曜、水曜に承っております。
※検査結果は郵送でお届けできます。郵送料+事務手数料として330円(税込)をいただいております。

火曜日、水曜日:19時〜22時
土曜日:16時30分〜22時
日曜日、祝日:10時〜18時
上記の時間帯は4台分(図の藤色の部分)のみ駐車可能です。北側の4台分は駐車できません。
上記以外の時間帯は1F せきにし歯科医院様の患者様が利用されますので駐車できません。ご注意をお願いします。
近隣にコインパーキングが2箇所ございますので、そちらのご利用をお願いします。